今週の居宅
2018年 04月 13日
日本人の10人に1人がかかるとも言われる「巻き爪」。かかってしまうと、重症になると歩行が困難になるほど痛みがあり辛いですよね。多くは足の親指に発症するとのこと。原因は歩行や運動時に足に強い力がかかり、爪の両端に内側に押し込むような力も働き、爪が曲がったり、周囲の皮膚に食い込んだりすることが原因のようです。原因として最も多いのは深爪で、短い爪ほど曲がりやすくなり、指先に強い負担がかかるスポーツ選手や立ち仕事の人も多く発症します。ハイヒールやきつい靴をはき続けても、爪を押さえつける力が大きくなるため、病気になる危険性が高まるようです。
どんな症状?
爪先の両端が中央に向かって大きく曲がるのが「巻き爪」で、指先の外見が悪くなる上、爪の下の皮膚を強く圧迫します。炎症を起こしたり、痛みを感じたりすることもあります。一方、爪の両端が内側に曲がって皮膚の下まで食い込み、傷になってしまうのが「陥入爪」です。爪が常に傷に当たった状態となるため、なかなか良くなりません。傷が
どう治すの?
爪の変形を治す方法は大きく分けて2種類あります。一つは形状記憶の細い金属製ワイヤを使って爪の曲がりを矯正する方法です。爪の先端部に小さな穴を二つ開けて、ワイヤを山形に通します。ワイヤがまっすぐに戻ろうとする力を利用して、曲がった爪を外側に開いていきます。簡単な方法ですが、爪の根元が矯正しにくいのが難点です。もう一つは手術です。巻き爪では爪の硬い部分を取り、下の骨なども削って爪のレール部分を広げ、曲がりにくくします。陥入爪では、爪の根元にある爪のもとになる部分を一部切除し、刺さらないようにします。いずれの方法も、根本的な対策を取らなければ再発の可能性があります。
予防には?
まず、爪を正しく切ります。深爪は厳禁で、先端部を丸く、もしくは三角形に切らずに、直線的に切り、先端部の両端が、指先よりも前に出るようにすると、食い込みにくくなります。自分に合ったサイズの靴を履くなど、指先への過度の負担を軽減させ、爪を清潔に保って白癬菌への感染を防ぎ、食生活、日々の運動を見直し肥満にならないことも対策になるとのこと。日頃から、「巻き爪」にならないよう気をつけたいですね。
ケアマネージャー一同